
目黒川みんなのイルミネーション
近年、再生可能エネルギーとして注目を集めている “使用済みの食用油”。 以前は捨てることが当たり前とされていましたが、廃棄を前提としない “サーキュラーエコノミー” の実現の可能性に、いち早く着目したことから『目黒川みんなのイルミネーション』が誕生しました。
きっかけは、東日本大震災直後、当時のツイート(現在のX)でした。
当時発見したそのツイートには、「東北から出張で東京に来たが、街がキラキラしていて悲しい」という内容が書かれていました。
この方が住むエリアでは、娘さんの通学路がデコボコしているにもかかわらず、まだ街灯すら復旧していない状態でした。その一方で、東京にはイルミネーションが灯り、カップルたちが写真を撮っている姿を見て、震災が他人事のように思えてとても悲しかったとのことです。
このような悲しい思いが生まれてはいけない、東京に生きる自分たちでも何かできることはないだろうか、との想いで始めたのが「エネルギーを100%地産地消する」というイベントモデルでした。
それを実現したのが「バイオディーゼル燃料(BDF)」というソリューション。バイオディーゼル燃料とは、天ぷら油などの使用済み食用油を飲食店から回収し、精製した軽油燃料のことです。つまり、エネルギーは私たちの足元にあったのです!
イルミネーションによって街がキラキラしなくても、人は生きていけます。しかし、遠慮なく使えるエネルギーによって地域が明るく照らされれば、震災の沈んだ気分も明るく照らされる。地域の期間限定イベントの電力にこそ、「エネルギーの地産地消」が必要なのです。
「目黒川みんなのイルミネーション」は、大崎〜五反田間の目黒川沿い約2.2km(両岸合計総延長)の地域の遊歩道を明るく照らす、地域の地域によるセルフビルドな「100%みんなの」イベント。震災から今年で14年。エネルギーの地産地消で行ってきたサーキュラーエコノミーの取り組みは、時代をこえ今まさに認知されはじめました。
東日本大震災の鎮魂の想いや、代替エネルギーの普及の意義も込めて始まった「目黒川みんなのイルミネーション」をこれからも続けていければ、と思っています。
開催概要 >>
正式名称
会 場
アクセス
開催期間
開催時間
使用LED球数
目黒川みんなのイルミネーション2025
品川区立五反田ふれあい水辺広場(東京都品川区東五反田2-9)、及び目黒川沿道
JR「大崎」駅または「五反田」駅より徒歩6分(品川区立五反田ふれあい水辺広場)
2025年12月5日 (金) ~ 2026年1月31日 (土) 58日間
17時~22時30分
約39万球
[実行委員会主催エリア] 約128,800球
[品川区主催エリア] 約262,900球
+ 4,620球(五反田船着場欄干)
+ チューブライト装飾(五反田リバーステーション付近)
入場料金
問い合わせ先


